夏の終わり、黒猫ifを手に取る

9/10、暦の上では秋ではあるけれども、まだ夏の暑さが残っていた。

この日ずっと待ち望んでいた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない15 黒猫if 上」が発売した。

俺妹シリーズを読んでいた人は是非読んで欲しい。ちなみに自分は当時黒猫を推していたのでこのifシリーズ(少し前にはあやせifが発売していた)では特に楽しみだった。

前回のあやせifがゲーム版のあやせルートの加筆修正だったので今回も近い形になるのかと思っていたらまさかの完全新作。ページをめくる前からワクワクが止まらなかった。

 

本題へ。

今回1年以上使ってないこのブログになぜ書こうかと思ったのかというとTwitterに書き込むと重大なネタバレを流すことになってしまうと思ったからだ。

最初は久しぶりに会う黒猫に声にならない鳴き声を上げるだけの萌え豚となった自分だったがこの小説はそんな萌え豚を満足させるためのものに留まらなかった。

重大なネタバレ「これSFじゃん!?」となったのはちょうど半分くらい読み終えたあたりだった。簡単にストーリをまとめると最近のゲームでいう「Summer Pockets」のとあるルートと似ている雰囲気をもっているとだけ。そこでまず自分はそのゲームに出る「羽未ちゃん」という少女を想起し悶えた。

(いくらブログでもこれ以上書くと核心のネタバレになるので抑えます。サマポケやった人とは是非語りたいところ。dm待ってます)

 

さて1番好きなシーン313ページでこの作品の面白さが爆発する。

ifルートの作品とのことだったのでもしも黒猫とくっついていたら?という体で読んでいたところにまさかの事実。京介が突然リーディングシュタイナー(わからない人はシュタインズゲートを見て)を発動。不安定だった黒猫ルートの確定とともに本編セカイで起こった黒猫と結ばれなかった夏の数日間が夢のように起こる。この展開は不意打ちだった。この描写のおかげで本当に黒猫ifは「if」の話となり俺妹シリーズを「if」のセカイを認めた上で読むSF的な作品に変化させたように僕は感じた。

決して本編のおまけではなく黒猫ifは俺妹というセカイを作る続編というのが相応しいと僕は思う。

続編も楽しみだ。