こんばんはちょっと間があきました。
お久しぶりです。ナオトリです。
何で書こうかななど考えつつとりあえず色々家にあるものや人から借りたものを読んでいたら間が空いてしまいました。自分なりにアウトプットのモチベーションの上げ方を見つけていきたいです。
今日紹介する本は今月電撃文庫から出ました
葉月 文さんの「あの日、神様に願ったことは I kiss of the orange prince 」です。
https://dengekibunko.jp/product/kamisama/321808000003.html
こちらの作者さんですが先日紹介した「Hello,Hello and Hello」の作者さんでもあります。
この方の本今のところ全部好みドンピシャなんですよね。鬱展開とまでは言わなくとも酷な展開が途中あるところとか、あと前回のは特にだったのですが同じ場面でも登場人物それぞれの視点で見えかたが大きく変わるところとか。
前回と同じく一先ず一冊で完結なのかなと思って買ったのですがどうやらシリーズもののようです。
次回も楽しみですね。
今回のシリーズは主人公風祭叶羽と1年に一度願いを叶えるという世界で1番美しい奇跡の花ミラクーティアを巡るお話です。
このミラクーティアなのですがここにいる白い神様に願い事をいうと対価を支払うことで叶えてもらえるという言い伝えがあるのです。
そこで叶羽は同じ高校の先輩である逢見燈華と出会います。
彼女は自分は神様に願いを聞いてもらったと言います。ところがそれを叶えるには試練を乗り越えないといけないらしいのです。その試練のために彼女は色が見えなくなってしまいます。神様から与えられた試練はただ1つ「ヒカリ」を見つけること。
そこで彼女は叶羽に手伝ってくれるように頼みます。
彼は昔フィルムカメラで天才といわれており彼の写真にはヒカリが宿ってるとまで言われていました。
だから燈華はその彼に写真を撮ってもらうことでヒカリを捕まえようとします。
ところが彼はその頼みを断ります。
彼は姉の死をキッカケにカメラを握ることをやめていたのです。
自分は姉のために写真を撮っていた。だからもう撮らない。と。
それでも渋々彼女のヒカリを探す試みに付き合います。
しばらくして叶羽は燈華の願いを知ってしまいます。
燈華の姉は数年前事故で意識不明のまま目が覚めなくなってしまいました。
自分が忘れたお守りを届けてもらうために呼んだりしなければ事故には合わなかったのに…。
燈華ずっと悩んでいました。そして願ったのです。
姉に目覚めて欲しいと。
眠ったままの姉と話す燈華を見て叶羽は過去の自分と重ねます。
そこで彼は燈華からの申し出もありカメラを教えることにします。
それからは2人で色々なところに写真を撮りに行きます。カメラを教えていくにつれて叶羽も段々とかつて自分もカメラを楽しんでいたことを思い出していきます。そしてデート(写真撮影)を重ねるにつれて2人の距離も段々と近づいていきます。
しかし、試練は段々と燈華の体を蝕んでいました。
この試練はタイムリミットつきのものだったのです。
果たしてヒカリを見つけることはできるのか…!
以下、感想
ヒカリを見つけるとはどういうことなんだろうと考えながら読み進めましたがまさかそうくるとはと驚かされました。かなり序盤からヒントは散りばめられていましたね…。寧ろある意味2人は最初から答えを知っていて忘れているだけだったっていう。答えがわかった時はやられたって思いましたね。王道だけど綺麗に繋げられていて素直に感動しました。
また燈華の試練が期限付きとわかった上で読み返すと納得のいく描写がいくつもあって驚かされました。
ヒカリを見つけて燈華と燈華の姉が再開するシーンでは久しぶりに泣いてしまいました。
あとヒカリを見つけた時の叶羽最高すぎません…?
燈華先輩のこと大好きやん…
文章力とフライ先生の絵のダブルパンチには勝てないよ…。この辺りのシーン勢いがあって1番のめり込んでしまった…。何なら電車降り損ねた。
またエピローグでの神様の正体?ではそう来たかと。
まだまだ伏線を残しつつまたラストで新たな伏線を作りつつ非常に面白いラストでした。
これは絶対面白い、そう言い切れる一冊でした。
次の巻も楽しみです。面白いし泣けるそんな一冊です。もし今何か読もうと思っている方は是非。
ちなみに余談ですが挿絵がフライ先生、ヒロインが色盲とわかったとき最初色づく世界の明日から…?と思った人絶対いるでしょ
拙い文章に付き合ってくれた方ありがとうございます。
またお会いしましょう